(酔っ払い・体調不良・怪我以外で)道に倒れていた男性が起き上がれなかった理由
親族Mが出会った男性は、
道の向こうで、あおむけに倒れていた。
周りに人がいない。
駆けつけて『大丈夫ですか?』と聞くと
『おじさん、遊びすぎちゃって…(^▽^;)』
と答えた。
受け答えがしっかりしているし、
顔も赤くない。
どうやら酔っ払いでは無いようだった。
苦しんでも、痛がってもいない。
でも、倒れている理由は話さない。
起きるのを手伝ってあげた時、
謎が解けた。
背負っていたリュックサックが、
とても重たかった。
こんなことって、あるんだな…
かつて遭遇した光景を思い出した。
小学校の体育館で、ドアの蝶番がある側に指が挟まって
とれなくなった子どもがいた。
周りの大人たちが、子どもの体を支えて励まし、
ドアが動かないように抑え、
食器用洗剤や油をかけて、指をそっと外した。
また別の公園施設では、ドラム缶のような遊具に挟まって、
出られなくなった子どもがいた。
救急隊が来て、遊具を少しずつ破壊していた。
身動きできない時の恐怖、焦りって
凄いのだろうな
重たいリュックを自分では外せなかった男性
挟まってしまった子どもたち
人は一人では生きていけない
と思った瞬間でもあった。